ある程度の人数の集団が「一致」することは、なかなか難しいものです。
そういう時に効果を発揮するのが「共通の敵」です。
みんなにとっての脅威あるいは明確な悪者がいると、集団は一致できるのです。
けれど、それは健全な一致ではありませんし、長続きもしません。
集団の平和のために人為的に悪者が捏造され続けることにもなりかねません。
健全で長続きする一致は「共通の敵」ではなくて、「共通の愛」によってもたらされます。
強烈な愛の持ち主から、同じ愛をみんなが受けていて、心が満たされるとき、集団は一致します。一つは同じ喜びを共有しているからであり、もう一つはその愛の持ち主を喜ばせるためには相互に愛し合うことが最重要だと理解するからです。
これが、教会という共同体が一致する理由です。
「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。
互いに愛し合いなさい。
わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」
ヨハネ13:34